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新水性カラーアクリジョンは、これまでの模型用塗料とは異なる新しい水性塗料です。
安全と塗装環境の改善を目指した、新世代のホビー専用水性塗料です。

主な特徴は
・低溶剤化・・・水性ホビーカラーと比較して有機溶剤を80%カット。
・低臭化  ・・・無臭ではありませんが、今までのような溶剤臭がしません。
・乾燥速度アップ ・・・水性塗料ですが、乾燥速度を格段に向上しております。
・塗膜硬度アップ ・・・乾燥後の塗膜強度が向上しております。
・上塗り塗装可能 ・・・完全乾燥後は、Mr.カラーや水性ホビーカラーの塗装が可能です。
・非危険物化 ・・・これまでの模型用塗料と異なり、非危険物扱いとなります。

また、完全乾燥前は水溶性なので、筆やエアブラシなどのツール類を水で洗うことが可能です。乾燥後は専用ツールクリーナーを使用してください。
※アクリジョンで汚れた水は、そのまま流しに流さないでください。 Mr.カラー、水性ホビーカラー同様の処理をお願いします。


色見本は実際の色味と異なる場合がございます。
参考程度にお使いください。
「ABS樹脂」パーツについて:Mr.カラー、水性ホビーカラー、各種マーカーなどに比べて影響は出にくくなっています。ただし、負荷のかかる箇所、薄いパーツなどに対しての塗装にはご注意ください。



●安全性

・有機溶剤の含有量を従来の水性ホビーカラーに比べ約80%カットしたことにより、従来の商品よりも、より安心して塗装を行うことが可能となっております。
・悪臭防止法に抵触しない有機溶剤を使用しておりますので、有機溶剤臭がほとんどしません。周囲にも配慮した臭気で、塗装をお楽しみいただけます。


●作業性上のメリット

・水性塗料でありながらMr.カラーに近いスピードで指触乾燥(触れるくらいの乾燥)をします。(*完全乾燥には時間がかかります。)
・乾燥後のべた付きを解消し、完全乾燥後はMr.カラーと同等の塗膜強度を実現しました。
・従来の塗料と異なり、プラの表面を溶かすのではなく、貼りつくことにより定着しますので、プラなどの表面を侵しません。対ABSへの影響も大幅に軽減されました(*完全に無影響ということではありませんのでご注意ください。)。
・アクリジョンの上塗りにMr.カラー、エナメル、水性カラーなど模型用であれば全ての塗料を使用できます。
・水性トップコート、スーパークリヤーなどによるオーバーコートが可能です。
・従来は常時換気の必要がありましたが、アクリジョンでは、適宜換気していただきます。
 (顔料が飛散するので、マスク装着は他の塗料同様におこなってください。)
・道具(筆、エアブラシ、塗料皿など)の洗浄は、塗料が固まる前であれば水での洗浄が可能です。塗料が固まった場合は、専用ツールクリーナー、もしくはMr.ツールクリーナ改での洗浄となります。
・専用ツールクリーナーはMr.ツールクリーナー改に比べ溶剤臭が大幅に減少しました。専用ツールクリーナーで使用している有機溶剤は、アクリジョンと同じ有機溶剤を使用しているので、 臭いがほぼ気になりません。また、水性ホビーカラー、Mr.カラーなどにも使用できます。ただし、有機溶剤の含有率がアクリジョンに比べ高い為、危険物扱いであり、使用時は換気が必須です。



●作業性(デメリット)

・完全乾燥までの時間は、Mr.カラーに比べると時間がかかります。(完全乾燥までには、1日が弊社推奨となります。)
・エアブラシでの塗料の希釈比がシビアになりました。(弊社推奨は、塗料3:うすめ液1)
光沢やクリアカラーに関しては、塗料5に対してうすめ液1〜0.5のほうが液ダレがしにくくなっています。ただし、うすめ液が少なすぎると、ノズルに塗料が固まる場合もありますので、ご注意ください。また、希釈しすぎると液ダレが発生する、もしくは塗装面がなかなか乾燥しなくなりますのでご注意ください。同様に、オイル落としや、ウォッシングを専用うすめ液で行ってしまうと、表面が乾燥しにくいなります。
・塗料ごとに希釈比が大きく異なる特性があります。
・隠ぺい力が強くありません。特に黄色などの色は顕著です。白色などの上からの重ね塗りを推奨します。
・筆ムラが出やすいです。
・エアブラシが詰まりやすくなっております。(乾燥が速いため)
・道具の洗浄が不十分だと、塗料が固まったあとの洗浄に時間がかかることが想定されます。
・エアブラシで使用後、洗浄が不十分だとニードルパッキン内の塗料が固まってしまい、
 次に使用する場合に、ニードルが固まってしまう場合もございます。



●デメリットの解消方法

・硬化時間の短縮に関しては、Mr.ドライブースを使用することによって、乾燥時間の短縮が可能です。
・エアブラシの希釈に関しては、個々カラーに希釈に慣れが必要であるという認識を持ってご使用ください。
・ウォッシングなどを行う場合は、アクリジョンで行った場合には水を使用し、エナメルで行った場合はエナメル用のうすめ液で行ってください。アクリジョン専用うすめ液では行わないようご注意ください。
・筆ムラに関しては、ムラを改善する添加剤を現在開発中です。(2014年上半期には展開予定)
・エアブラシの詰まりや道具の洗浄に関しては、洗浄終了後にアクリジョン専用うすめ液で仕上げを行ってください。エアブラシの場合は、洗浄後にうすめ液をカップに入れ、押しボタンを引いて、ニードルを細かく前後させることによりニードルパッキン内で塗料が固まることを防ぐことが出来ます。
☆専用うすめ液がリターダーとしての特性ももっております。そのメリットを生かした道具洗浄を推奨いたします。



●使用上の注意

・アクリジョンは、水性ホビーカラー、Mr.カラーなどの塗料と混ぜることは出来ません。
・専用うすめ液は、水性ホビーカラー、Mr.カラーなどの塗料に使用することは出来ません。
・エアブラシでの塗装時、水で希釈することも可能ですが、水だと乾燥速度が速すぎて
詰まることがございます。アクリジョン専用うすめ液をご使用ください。
・重ね塗りに関しては水性ホビーカラー及び他社水性アクリル塗料の上から塗装することは出来ません。上塗りのアクリジョンの表面が伸縮し、乾燥したアクリジョンの塗料膜にひび割れが入る恐れがあります。
・顔料が飛散する為、マスクの着用と適宜換気を行ってください。
・安全性は大幅に向上していますが、完全に安全ではないため、誤飲、誤食にはご注意ください。(絵の具と同等)
・廃液などの廃棄方法は、絵の具と同じ廃棄方法を各自治体に確認し廃棄してください。
基本的にはMr.カラー、水性ホビーカラーの廃棄方に則ってください。



【最後に】

数値や特徴を踏まえますと、アクリジョンはMr.カラー並みの性能となっておりますが、
アクリジョンは今までの塗料と、希釈方法や、塗料の定着の仕方、道具の洗浄方法などで大きく異なります。
模型製作は、【慣れ】が作品の完成度を左右させる重要な要因です。
アクリジョンに慣れるまでには、時間がかかりますし、デメリットにも記載しましたが、
隠ぺい力の弱さや、筆ムラが出やすいなど、Mr.カラーや従来の水性ホビーカラーに対し
劣っている部分もございます。
この部分が解消できるよう、弊社でも継続して開発を続けております。
また、隠ぺい力や筆ムラなどのデメリットを補っても余りある、安全性や低臭気性能、
塗膜の強さなど、メリットも多く含んでおります。
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